2020年4月にオープンした研究実験棟IIIの3〜4Fは、情報工学部の学びの拠点。
この中には、ICTを駆使して新しいモノやコトを生み出す
多目的創造空間『innovation hub』があります。
8枚のスクリーン、移動型のテーブルやホワイトボード、 Wi-Fiなどが整備されていて、
学内外の人たちと協働しながらアイデアを創出し、
製品やサービスを形づくる作業を支援します。
「ハッカソン」とは、「ハック」と「マラソン」を掛け合わせた言葉で、
限られた時間内にハード、ソフト、アプリなどを作り、アイデアや技術を競い合います。
日本最大級の学生ハックイベントJPHACKS 2018で、
4年生のチームが最高峰のBest Hack Awardを受賞しました。
情報エンジニアが開発時に使う画面インタフェースを使いやすくするアイデアが
秀逸であると認められました。
大学単位の代表チームで挑むHack Aichi 2020に、
他学部を交えた混成5名で出場し、優秀賞に輝きました。
「三密を避けたリモートワークで失われたFACE TO FACEコミュニケーションを
AI /IoTを使って復活せよ」という課題に対して、
「ドリンクを飲む」動作をきっかけにビデオ通話を使って対話を促す
スマートコースターを開発。
業務効率化と安心感を両立するシステムが評価されました。
『餅餅〜Hey!餅〜』は、餅つきを仮想的に体験できるVR作品。
4年生チームが開発しました。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し
杵デバイスを使ってHMDに表示される臼の中の餅をつくと、
餅つきのリアルな感触が伝わってきます。
IVRC2017(第25回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト)で、
新規性、技術力、体験のインパクトが評価され、総合優勝に輝きました。
視覚・聴覚・触覚を融合したVR作品。
鐘をつく時の重量感を再現するために、撞木の速度の実測のみならず、
さまざまな試行錯誤を繰り返しました。
IVRC2018(第26回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト)に応募しましたが、
残念ながら出場まで一歩及ばず。
しかし、チームで工夫を重ねながら粘り強く挑む面白さと難しさが、
貴重な経験として残りました。
文理10学部から成る総合大学の特性を生かして、
学部を越えた学生プロジェクトを自主的に立ち上げることもあります。
例えば『メモヘルス』は、薬学部の学生と一緒に開発した、おくすり管理アプリ。
健康管理の機能を加えつつ、使いやすいインタフェースにこだわりました。
大学祭でアプリ配信を試み、
薬局薬剤師の方々にもアドバイスをいただきながら進めました。
即戦力を持った情報エンジニア育成を目指し、
時には企業エンジニアを招いた開発セミナーを学内で開催。
「ロボットとAIを繋げてみよう Pepper × Watson ハンズオンセミナー」では、
ソフトバンクロボティクスの人型ロボットPepperと
IBMの人工知能Watsonとを連携させた学びの機会が提供されました。
※ソフトバンクグループとソフトバンクロボティクスが提供する
「Pepper社会貢献プログラム2」を、プログラミング教育に活用しています。
愛知県はモノづくりが盛んです。自動車メーカーと連携して、
未来のスマートシティを行き交うモビリティの開発・研究にも取り組んでいます。
また、トヨタ自動車主催のアイデアオリンピックで、優良賞に輝いた女子学生もいます。
「ファッションとコネクトするモビリティ」をテーマに、
着せ替えができるスカート型や、
自由に装飾できるボックス型の小型モビリティを提案し評価されました。
国際社会で活躍できる情報エンジニア育成を目指し、2015年から毎年、
タイやシンガポールで「グローバルエンジニア研修」を実施しています。
選抜された学生は、海外の大学での講義受講、
現地学生との交流、日系企業でのインターンシップ、
AIビジネスを展開するベンチャー企業訪問などを経験します。
産業のグローバリズムや異文化・多様性の理解、キャリアプラン形成に繋がります。