学部では「基礎ゼミナールI」「情報工学の世界」「情報工学実験I」「情報工学実験II」、大学院では「データエンジニアリング特別演習・実験」を担当されている高比良宗一先生に、ご自身の研究と学生たちの印象についてお聞きしました。
高比良宗一先生
先生の自己紹介をお願いします。
神奈川県鎌倉市で生まれ、名城大学からも近い愛知県愛知郡東郷町で育ちました。名城大学には友人の多くが進学し、その意味で馴染み深い大学です。


SFを通して「量子コンピュータ」を知り、量子の不思議さと未来のコンピュータというところに魅力・浪漫を感じて量子情報系の研究室に入りました。そのまま博士を取り、大阪で数年間研究員をした後に名城大学へ赴任しました。最近の趣味はポッドキャストや配信を聴きながら散歩をすることです。

先生の専門分野とその面白さを教えてください。
量子コンピュータを使って問題を解く量子アルゴリズムの研究をしています。普通のコンピュータとは異なる仕組みを使うので、上手く設計することが難しいですが、一方で、面白いところでもあります。
また分野の特性上、物理・数学・情報などの幅広い分野に跨る事柄を扱うという面白さもあります。今日では量子コンピュータの実現・性能向上に向けて、世界中の巨大テックや大学・研究機関が研究開発をしています。日進月歩で進む理論・技術の進歩を感じることも魅力です。
最近の研究テーマを教えてください。
特に最近は、行列の固有値を計算する量子アルゴリズムの設計に取り組んでいます。相変わらず主に理論的に研究を進めていますが、量子コンピュータ関連のライブラリの整備が進んだこともあり、数値計算も併用して行うようになりました。

研究室では、理論的な内容から、数値計算、機械学習、さらに少し変わった内容まで色々なテーマの研究をしています。学生さんと一緒に研究をするようになりましたが、自分では思い付かない内容・事柄を教えてもらい、毎日刺激を受けていて、とても楽しいです。

学んだことや身につけたスキルは、卒業後にどのように役立ちますか?
研究活動を通して培った「学ぶ力」や「問題を分解する力」・「解決する力」は、進化が激しい情報化社会において非常に役立つ能力だと思います。研究内容を「わかりやすく、また正確に伝える能力」は、どのような場面でも役立つ能力だと思います。
残念ながら量子の知識が直接役立つことは、まだ一般的にはないと思いますが、量子コンピュータ・量子技術は日進月歩で進んでいるので、将来もしかしたら直接役立つ日も来るかもしれませんね。

名城大学情報工学部の学生たちの印象を教えてください。
真面目で真剣に物事に取り組む学生が多いという印象を持っています。自分でどんどん進んでいく人もいて、素晴らしい学生が多くいると思います。一方で、まだ自分に自信を持てていない人もいるような印象です。
みんなダイヤの原石だと思いますので、是非とも自分の能力を磨いて、より輝く人になってほしいと思っています。能力を磨いて輝く人になるよう教員として指導を頑張りたいと思います。
