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楽しく競い合う学内プログラミングコンテスト

楽しく競い合う学内プログラミングコンテスト

プログラミングは小学校での必修化や大学入試への導入が決まるなど重要さが増しています。情報工学科でも、プログラミングは習得が求められる重要な能力です。一方で、プログラミングは論理的な思考が重視され難解な用語が多いなど学習する際のハードルが高く、単に講義を聞いたり教科書を読んだりしているだけでの習得は困難です。このハードルを乗り越えるには、積極的なアウトプット(プログラム作成)が鍵となります。しかし、最初のうちは実際に役立つプログラムを作るのは難しいので、教科書などの例をそのまま良く理解せずに写すだけになってしまい、アウトプットのモチベーションを保てなくなることが良く起こります。

そこで役立つのがプログラミングコンテストです。簡単なレベルから高度なレベルまで複数のプログラミング課題が与えられて、それに対し正解を出すプログラムを提出することでスコアを獲得します。プログラムを提出すると自動で判定が行われ、即座に正誤の結果が得られるのが一般的です。より短時間に、ミス無く動作するプログラムを作成することでスコアがアップします。学習結果のフィードバックが点数として得られ、また、学習者間で競い合い自分の技術レベルが可視化されることでモチベーションが向上します。

情報工学科では、2022年度より学内プログラミングコンテストを開催しています。TechFULと呼ばれるプログラミング学習サイトベースにしていて、1回の競技時間は1時間半から2時間程度、各自が自宅などからオンラインで参加する形式です。2022年度には6月、11月、3月の3回コンテストを行いました。最初の2回は全学年参加可能なコンテスト、第3回は学部3年と修士1年のみが参加可能な就活コンテストです。コンテスト第1回は情報工学科の学生のみ参加可能でしたが、第2回からは全学から参加者を募っています。上位入賞者には景品も出ます(第1回のコンテストでは懇談会からサポートをいただきました)。就活コンテストは採用活動に直結していて、複数企業からサポートをいただいて、面接免除や旅費支給などの特典が付きました。

2023年度も昨年度と同様にコンテストを実施する予定です。6月に行われた最新のプログラミングコンテストについて詳しく説明します。参加者45名で、学部1年から修士2年までの広い範囲の学生が参加しました。

当日の記念撮影の様子

 

情報工学科が多数ですが、数学科、メカロトニクス工学科からも参加者がいます。コンテスト終了後のアンケートで、参加してみた感想やもう一回参加してみたいかについて聞いていますが、好意的な反応を得ています。記述式の感想でも「初めてのプログラミングコンテストで少し緊張しましたが、楽しかったです。あっという間に時間が過ぎてしまいました。」「他人とプログラミングスキルを競える場所はなかなかないので、いい刺激になりました。」などの好意的な回答が多く得られました。

情報工学部生の学年の上昇に合わせて、就活プログラミングコンテストをさらに強化していく予定です。就職活動にはいろいろなアピールの軸がありますが、プログラミング能力を直接示すのは難しいです。そこで、就活プログラミングコンテストがプログラミング能力の高い学生に対しアピールする機会を提供できればと考えています。

(就職・進路支援委員長 向井利春)